夜中の交番にはいつも誰もいない
交番に駆け込む時は夜中の方が緊急度高い気がするけど、そこには電話機しかないっていう
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久しぶりに展覧会に行ってきた。
前回のソールライター展を見てないので、実は初ライター。構図の鬼。粗密。渾身の1枚というより、バシバシ撮って一番良いのを選んでる感じが親しみを感じて良かった。
1枚あたりの情報量を増やす方法がうまい。反射、水の屈折、ガラス映り込み、多重露光的な見た目、金属…CGで情報量増やしたい時と同じ事してる。
現像されていなかった写真をフィルムスキャンしてスライド上映してるのやコンタクトシートの拡大展示があって、現像も作品作成の一部だから、未公開未着手のものを展示する方法として良いなと思った。本人が焼いてないから彼の作品としては完成してないけど、撮って出しである以上何も損なってない感じ。
「当時はカラーの現像が高かったから撮りっぱなしのフィルムがまだまだ眠っている。ソールライター財団のたたかいはこれからだ」みたいな解説がぐっと来た。
自分もFlickrに突っ込んである写真が1万枚を超えてて、かなり雑多な、それこそ当時の携帯で撮ったようなものまで全部入ってて、整理しなきゃかな〜とかある程度消さなきゃな〜とか奮闘してたんだけど、ソールライターでそれなら自分もこれでいっか〜って割り切れた。
そしてアップリンクのカフェは落ち着いてて良い
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ハンマースホイ…ハマスホイは絶対に行かねばという使命感からさっと行ってきた。
デンマーク絵画部分が非常に良かった。当時の美術界隈の流行、なぜ風景画や室内画が流行っていたのか、各作家の風景画の見比べ…こういうのこそ展覧会で見れる面白さというか、作家単体の画集だと見れない事だよな〜って久々に感じた。並べ方も良くて、森林モチーフ同士の並び、曇天モチーフだけの壁、似た室内モチーフ同士の並び…意識しなくても自然と見比べられるようになってて、壁一枚に対する枚数と配置の関係が考えられてて良かった。
Julius PaulsenのSunsetっていう絵が非常に良かった。すべての輪郭が溶けてて、焦点が合いそうで合わない感じ。どこか非現実的。
改めて今回の展示で、彼らの作品は親しみとか明るい意味を持った作品です、って解説を見て、今まで自分はなんとなくうっすらとした気味悪さみたいのを感じてたんだなって改めて意識したのでした。顔が見えない事に対する匿名性と覗き見感。
彼らが「見つけた」懐かしい地方としてのスケーインって、こっち側で当てはまるとしたら「地方のロードサイド」なんだろな。懐かしい景色、失われつつある景色。多分あと10年くらいしたらロードサイドすら衰退して「ショッピングモール」がそれに当てはまるんだと思う。その次はなんだろ。
上野駅が工事してて、なんか謎の肋骨みたいな構造がついた駅舎が増えてた。なんだろ。
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こうやってサクッと展示に行けるのもあと1ヶ月。Bunkamuraの次の展示、ホキ美術館は会期の関係で見に行けないし、一人で思い立ったから行く、なんてできるのかな。したかったらできるようにしていくしかないんだろな。できるかな〜じゃなくて、したいからできるようにしましょう、だな。